ペット保険

ペット保険

ペット保険の加入率

今やペット保険も多種多様で、多くの企業から商品が提供されています。
ここ最近の日本国内でのペット保険業界はかなり好調との話も耳にします。

ペットに対しての公的な補償がない日本の現状だからこそ、
安心を買うという意味合いもあり、加入者が増えているのかと思いきや
実はペット保険加入契約数は2015年で106.5万件、全体の割合で計算すると5.38%と非常に低くなっています。
種類別でみますと、犬が1割強・猫が極端に低く0.4割ほどの加入率となっています。

ペット保険の起源は、ペットの地位が向上したイギリスで1947年に誕生しました。
ペットは家族という文化が当時のイギリスには既にあり、愛犬家の女性がペットのための保険を立ち上げ、
現在のイギリスにおけるペット保険加入率は50%以上といわれております。

その十数年後、日本にもペット保険がスタート。
しかし無認可共済であったことや、保険給付金の未払い問題など多々トラブルもおこり、
一度、世の中から日本のペット保険は姿を消しました。
今ではペット連れでも入れる施設、ペット専用の食事を別メニューで用意してくれる飲食店、
心の治療の一環として取り組まれているアニマルセラピーなど
ペットは家族、という考えが公の場でも認められるようになってきており、ペット保険も再び出始めました。

加入者の割合は全体としてまだかなり低いですが、2014年のアンケート調査でペット保険に関心がある飼い主は75%ほどいるとの結果がでています。
人生で2番目に高い買い物といわれている保険ですので慎重に選ぶのは大事です。
安い買い物ではないので、しっかりと比較をし、
大切な家族のために備えをしてみてはいかがでしょうか。

日本の主なペット保険会社

・アニコム損害保険
・FPCペット保険
・ペッツベスト
・ガーデン少額短期保険
・PS保険
・アクサダイレクト
・アイペット

他にもまだまだありますが、上記7社の比較を行ってみましょう。

高額医療のみ保証してもらえればいいのでは?

過去にペットの高額な医療費を支払った経験がある方は、すでに加入済みの方が多いようです。
人間は日本の健康保険制度により病院窓口では3割の負担で済んでいますが、それが10割と置き換えて考えてみると、実際の治療費はかなり高額です。
ちょっと通院するくらいであれば保険料のほうが高くなってしまう場合もあるかもしれません。
ですが万が一入院・手術となれば負担は大きく、それなら高額医療のみ補償してくれる保険に加入しよう!と思い立ちますが、
よく比較してみると高額医療のみの保険はあまり多くないのが実態です。

一時的に全額支払し、後日保険会社請求する場合が多い

また、人間の保険制度とは違い、保険金を後日請求するというスタイルが主流です。
その加入している保険会社と提携している提携病院であればその場で負担率に応じた支払が可能ですが、
そもそも窓口精算ができる保険会社は多くはありません。
請求手続きが面倒であれば、窓口精算ができる保険会社を選ぶというのも選択方法の一つです。

補償の割合を選べるのもポイント

ペット保険は人間の保険と違い、補償の割合を選択できる場合が多いです。
もちろん、補償割合が高ければ保険料も高くなりますが。
50%や70%の補償割合をメインで取り扱っている保険会社が多いですが、中には補償割合100%というものも。
支払う保険料とペットの状況に応じ、選択することが大切です。

安いペット保険の落とし穴

筆者も以前に犬を飼っていたとき、ペット保険に加入していました。
当時は比較するほど保険会社が多くなく、選択の余地があまりなかったのですが、
いまなら安い保険料をウリにしている保険会社もあります。
ただ、安いペット保険はそれなりに注意が必要です。

例えば、ペットが誤って異物を飲み込んでしまい病院に駆け込んだ場合、手の届くところに危険物を置いていた飼い主の責任がとわれ、補償されないケースもあります。
また遺伝性なのか後天性なのか判断ができない病気やけがに関しても、その判断ができないという理由で補償対象外にしている場合も多くあります。
口の中から異臭が漂う歯周病・歯槽膿漏は犬がよくなりやすいとされていますが、その予防として歯石を除去するのも補償されないことが多く、
上記のような身近なトラブルにも対応した補償内容かどうか、しっかりと確認することが大切です。