散歩中に気づく愛犬のサイン

散歩中に気づく愛犬のサイン

1、呼吸が荒い

1)一時的に呼吸が荒い場合  緊急度 ★☆☆ 
走った後呼吸が荒くなったり、暑くてハァハァいっているが時間が経ったら正常に戻った場合は、自宅で様子を見ましょう。

2)常に呼吸が荒い  緊急度 ★★☆ 
気温に関係なく呼吸が荒いや口の中の粘膜が白い(貧血の可能性あり。)場合は、なるべく早く病院へ行きましょう。

3)苦しそうな場合  緊急度 ★★★ 
常にハァハァいって止まらず苦しそうな場合は、すぐに病院へ行きましょう。

呼吸の見分け方

犬は通常、1分間に15~30回程度の呼吸をします。普段の愛犬の1分間あたりの呼吸数を事前に調べておくと異常時と比較し判断しやすいです。
獣医師には「いつから」「どんなときに」など質問されますので愛犬の症状を冷静に伝えられるようにしておきましょう。

 

2、ぶつかる、階段が降りられない

1)一時的な場合  緊急度 ★☆☆ 
たまたま物にぶつかったりした場合は、特に心配し過ぎることはないので、自宅で様子を見ましょう。

2)何度か続く場合  緊急度 ★★☆ 
愛犬の視力に問題が生じている可能性があります。なるべく早く病院へ行きましょう。

3)何度も続く場合  緊急度 ★★★ 
何度もぶつかる、階段から落ちるなどが起こった場合、愛犬の視力に問題が生じている可能性が高いです。すぐ病院へ行きましょう。

また、愛犬の片目だけ見えにくくなった場合、異変に気づきにくいかもしれません。気づくのが早ければ治療で視力を維持できるかもしれません。日々のコミュニケーションから予防していきましょう。日常からできる簡単な視力チェック方法をご紹介します。

愛犬視力チェックの方法

ボールで確認 ▶ ボールを転がしても取ってこられない。
場所を変える ▶ いったことない場所だと歩きたがらない。
おやつをあげる ▶ おやつだけでなく飼い主の指まで噛んでしまう。
左右の見え方確認 ▶ 左右からおやつをあげてみて反応の鈍い方はありますか?

3、おしっこがいつもと違う

1)一時的にいつもとおしっこが違う場合  緊急度 ★☆☆ 
一時的におしっこの色が濃くなったり、一日だけおしっこが多い日があった場合は水の飲みすぎの可能性があります。翌日から正常に戻っていたら自宅で様子を見ましょう。

2)2日間以上いつもとおしっこが違う場合  緊急度 ★★☆ 
2日以上おしっこの色が濃かったり濁っていたり、何日もおしっこが出ないなどの症状の時は、発熱して脱水症状を起こしている場合があります。なるべく早く病院へ行きましょう。
愛犬の一日の水を飲む量とおしっこ回数を把握しておけば異常時に気づきいやすいです。

一日の平均おしっこ回数と量がいつもと違うようであればなるべく早く病院へ連れていきましょう。

症状による病気の疑い

・茶褐色や赤色い 尿路結石症、膀胱炎、フィラリア症
・色が黄色すぎる 肝炎、肝硬変
・濁っている 子宮蓄膿症、前立腺炎、膀胱炎
・色が薄すぎる 糖尿病、慢性腎炎
・常時水をよく飲みおしっこをたくさんする。

4、ウンチがいつもと違う

1)一時的にいつもとウンチが違う場合  緊急度 ★☆☆ 
一時的に下痢をしたり一日だけウンチが出ない場合は、自宅で様子を見ましょう。食欲があり元気な時は大丈夫です。

2)2日間以上いつもとウンチが違う場合  緊急度 ★★☆ 
2日以上ウンチの色が黒かったり下痢が続く場合、また何日もウンチが出ないなどの症状の時は、なるべく早く病院へ行きましょう。

3)ウンチに血が混ざっていたり、水のようなウンチが出た場合  緊急度 ★★★ 
愛犬のウンチが黒かったり赤かったりした時は、体のどこかで血が出ていると想定され、色によって出血箇所が異なります。また水のようなウンチが出たり、痙攣、嘔吐の場合はすぐ病院に行きましょう。

散歩の際、ウンチをしっかり観察し異常を見逃さないようにしましょう。ウンチは愛犬の信号です。少しでも異常があり自身での判断も難しければ動物病院に相談してみましょう。
獣医師さんには何を食べたか質問されますのであらかじめ食事の内容を確認しておきましょう。なお、診察の際はウンチを容器などに入れて持っていくと良いでしょう。
水のようなウンチが出た場合、重い病気にかかっている可能性があります。早めに病院へ連れていきましょう。

注意しなければならないのは、ウンチの中にウィルスが入っている可能性があります。しぶとい性質のウィルスも多く別の犬を飼ってる場合は、感染させないよう十分注意して下さい。消毒する際は塩素系のものがいいです。

5、行動がいつもと違う

1)一時的にいつもと行動が違う場合  緊急度 ★☆☆ 
走らない以外に症状はない、ふらついた以外に症状はない場合、一時的であれば自宅で様子を見ましょう。

2)いつもと行動が違う場合  緊急度 ★★☆ 
まったく走らない、足をひきづる、ふらつくなどいつもと行動が違う場合、なんらかの病気の可能性があります。なるべく早く病院へ行きましょう。

3)明らかに様子がおかしい場合  緊急度 ★★★ 
意識がない、ぐったりしてる、後ろ足の感覚がない、立てない、倒れるなどの症状の場合、病気の可能性が高いです。すぐ病院へ連れて行きましょう。

飼い主が歩行に関する病気にもっとも気付きやすいのは、お散歩をしている時です。
脊髄や関節の病気は早期発見で歩ける期間が長くなります。
獣医師は関節や脊髄の病気が疑われる時は、病気の症状と犬種を見て病名を予測します。脊髄や関節の病気は、病気ごとに特定の犬種に出ることが多いのです。
また、「立てない」というのは重症のサインです。なるべく早めに病院へ行きましょう。