日本の気候はノミが大好物なんです
1,000種類はいると言われているノミの中で、猫に多くつく猫ノミは、猫の皮膚から血を吸い、その血を栄養にしている寄生虫です。血を吸わなくても100日以上生きれるくらいの生命力を持っていると言われています。
1日に10個の卵を部屋や猫などの毛の中に産みつけ、3週間もあれば成虫へと成長するので、卵が孵る前に退治することが大切です。
ノミにとってベストな環境は気温18度以上で湿度が70%〜90%です。日本のジメッとした気候にぴったり合います。特に梅雨から夏にかけて、ノミが大量発生するのは湿度が原因です。
部屋のノミを徹底的に対峙する!
ノミの幼虫はホコリやチリの中で生きています。そのため、入念に掃除機をかける事が退治への第一歩です。吸い取った卵や幼虫がフィルター内で生息する事がないように、フィルターをこまめに取り替えるか、ノミ取りスプレーやノミ取り粉を同時に吸い込ませると良いでしょう。
ノミが大量発生しやすい梅雨時は、特に念入りに掃除をすると同時に、カーペットや畳に太陽を当てると殺菌効果がありノミを退治する事ができます。
ノミの有無は猫の仕草でわかる
・眠っていたのに突然起き上がり、後ろ足で体をけるようにしてかく。
・体の毛をしょっちゅ噛みしだいている。
・体毛をかき分けたときに、皮膚や毛が黒くて小さい粒、ノミの糞が見える。猫ベッドの敷物などにも同様のものが落ちている。
猫についたノミの退治方法
クシで駆除
ノミ取りクシで毛をすきながら引っ掛かったノミをキッチン洗剤液に入れて駆除。手で潰さないように注意しましょう。
シャンプー
専用のノミ取りシャンプーを使う。ノミは下に逃げるので、頭からした方向へと洗うと良いでしょう。
ノミ取り粉
即効性があるが、持続性はない。猫が舐めてしまうと、副作用が出るので、エリザベスカラーをつけて舐めさせないようにしましょう。
薬剤
猫や人への安全性が高い薬が近年発売されました。即効性と安全性があります。
ノミが関係する病気
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミに刺されたところかが赤くなり湿疹ができる。かきむしると、化膿したり毛が抜けてしまう事があります。
瓜実条虫
ノミが中間宿主となって瓜実条虫という寄生虫を媒介します。下痢・嘔吐を引き起こします。肛門付近に白いものがついていたら、寄生虫がいる可能性があるので、動物病院で駆虫してもらいましょう。
ストレス障害
ノミに体を刺されてかゆみがひどいと、猫にストレスがたまり、それが元で衰弱する事があります。
猫伝染性貧血症(ヘモバルトネラ症)
ノミに刺されたり、噛み傷から伝染するとされています。猫の赤血球にヘモバルトネラ・フェリスという生物が寄生して、貧血や黄疸を起こします。