熱がある|犬のケース

熱がある

運動をした時などは体温が上がったりするのは当たり前ですが、運動していない時に発熱している場合は何かしらの原因があります。
犬の平熱は38.5度前後といわれており、触っただけでは発熱しているかわかりにくい場合が多いです。
また体温が41度を超える場合、命の危険もありますので、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

体温計がない!そんな時は発熱のサインをチェック

体温計があれば計測できますが、体温計がない場合、犬の発熱のサインをチェックしてみましょう。

・口をあけてヨダレを出して呼吸をしている
・舌(もしくは皮膚)の色がいつもと比べて赤い
・鼻が乾いている
・元気がないし、食欲もない
・冷たく涼しいところに伏せる

やはり普段の平熱がわかっていると判断しやすいので、
健康状態のよい時に安静時の体温を計測しておきましょう。

どんな病気が考えられる?

発熱の原因はさまざまで、次のような病気が考えられます。

・かぜ、気管支炎
・ウイルス、細菌による感染症
・消化器の病気
・心臓病や腎臓病
・食中毒や薬品の誤飲による中毒
・熱中症
・打撲

脳の病気など危険な病気も考えられますので、過去数日の犬の様子を振り返ってみてください。
また、犬が食べてはいけない食べ物や薬品などを食べてしまった場合、中毒になる場合があります。
主な症状は下痢と嘔吐ですが、発熱したり震えを伴う場合もあります。
特にチョコレートに含まれるカカオ成分が中毒となり発熱することが多いです。

チョコレート中毒とは?

ねぎ類もそうですが、犬に食べさせてはいけないものとして有名なのがチョコレートですね。
チョコレートというより、カカオ類を含む加工品すべて要注意です。
チョコレート中毒は、【テオブロミン】という成分の過剰摂取により起こる中毒です。
簡単に言うとカフェインの仲間で、興奮作用があります。

犬は、このテオブロミンの代謝速度が遅いのです。
小型犬の場合約50g、中型犬の場合約400gのチョコレートを摂取してしまうと、
犬はチョコレート中毒を起こし、消化不良・脱水症状・過度の興奮・心拍数の低下などの症状が表れます。
ひどくなると死に至ることもありますのでご注意ください。

犬がチョコレートをまちがって食べてしまってから数時間以上が経過してしまっている場合は
催吐処置や胃洗浄は効果が低いので、気づいたらすぐに獣医師に相談してください。