<猫の健康と病気ガイド>
■愛猫の病気早期発見・早期治療
いつも一緒にいる愛猫の様子がおかしい?と思ったことはありませんか?
どこか体調が悪いのではないか、何か病気にかかったのではないかと不安になるのです。
飼い主さんは心配だけど、深夜にかかりつけの獣医師を起こしてまで病院に連れて行っても良いものか迷いますよね。不安もよそに翌日には元気に走り回っていたなんてこともあるかと思います。安心しますよね!
ただ、いつもがそうとは限りません。いつもと同じだろうと思ってたら思わぬ大病にかかってたということもあり得ます。悲しい話ですが病院に連れて行かなかったばかりに大切な愛犬が手遅れになってしまったケースもよく耳にします。
このようなことが起きないよう、愛猫の病気のサインを見逃さず状況を的確に判断するのも飼い主の務めです。
人間と一緒でどんな病気であっても、早期発見・早期治療は基本です。飼い主として、どんな状態であれば病院に連れて行くべきか、またどのくらいの緊急度なのかが判断できるようにしなければいけません。
下記にケース別に症状を記載してますので参考にしてみて下さい。愛犬に最良の判断をするお手伝いができればと思います。
■普段と違う愛猫の9つの症状は?
1、熱がある
2、けいれん
4、嘔吐
5、尿の異常
6、便の異常
7、毛が抜ける
8、瞬膜が出たまま
普段と違う症状が出た時に正しい判断をするには、普段の愛猫のことを把握しておかなくてはいけません。
・通常時の脈拍
・通常時の体温
・通常時のトイレの回数
今日からでも間に合いますので、ぜひお近くの愛猫をしっかり観察して見て下さい。
■ペットは人間より寿命が短い。
猫は人間よりもはるかに寿命が短い。
猫は1年で成猫になり、老けるのも遅くだいたい20年くらいは生きます。
老化の兆候はまず歯に出ます。歯石がついたり、歯の先が丸くなることがその証です。
※猫の年齢の数え方
上記の表を見ると、将来愛猫の介護も視野に入れておかなければいけません。
猫は15歳くらいから一気に老け込みます。高い場所に登れなくなったり、遊びに誘っても遊ばないし、食欲も減ります。毛並みも悪くなり、腎臓病にもなりやすいですが、ボケることはありません。
日頃から、愛猫のサインを見逃さず早期発見・早期治療を心がけましょう。判断が難しい場合は、近くの動物病院に相談して下さい。
■万病の元、愛猫の肥満に気をつけましょう。
猫が肥満になるとまず運動能力が低下します。高いところの上り下りができなくなり、体の柔軟性も無くなっていきます。そのため、運動不足に拍車がかかり肥満傾向が進むという悪循環いなります。肥満が進むと疲れやすくなり、心臓や呼吸にも負担がかかり、糖尿病や肝臓の病気にもかかりやすくなります。体重が増えると関節などにも負担がかかり関節炎などを引き起こす原因にもなります。
肥満の原因は、ズバリ食事です。高カロリーな食べ物や栄養のバランスが偏ると肥満になる可能性が高くなります。また運動不足も原因の一つです。
・肥満が引き起こす糖尿病
多飲多尿になったら注意!
症状:もっとも特徴的な症状は多飲多尿です。血糖値が高い場合は尿中に糖分を排出しますが、同時に水分も排出するため多尿になります。
そして、排出された水分を補おうと多飲になってしまうのです。この時水分補給が十分でないと脱水症状を起こすので要注意です。
・予防
糖尿病の予防でもっとも重要なことは、肥満を防止することです。愛猫が小さい時から、食事の質と量を管理し、運動がしやすいような環境を整えましょう。また、猫がストレスをためないような配慮も必要です。
・猫は垂直運動が好き!
猫は走り回るための広い空間は必要ありません。
猫が好むのは垂直運動です、狭くても潜り込んだり高低差がある方が猫は喜んで遊びます。
なかなか運動しないん猫には、猫じゃらしやヒモを使って一緒にあそんであげてください。
■ネコエイズとネコ白血病には気をつけろ!
・ワクチン接種
まず、感染症とは伝染力の強いウィルスまたは原虫、微生物、真菌がもたらす病気のことです。
特に恐ろしいのが「ネコエイズ」と「ネコ白血病」です。
・ネコエイズとは
症状:1ヶ月前後で発熱とリンパ節が腫れます。その後免疫力が低下し、歯肉炎や口内炎、慢性鼻炎、結膜炎などが見られます。
原因:ウィルス自体の感染力は弱いです。ネコ同士のケンカ中に傷口から感染することが多いです。治療:完全な治療法は現在ありません。抗生物質やインターフェロンで併発した病気の症状を和らげる対症療法は可能です。
予防:他の猫との接触を避け、完全室内飼いにするのが一番の予防です。
・ネコ白血病ウイルス感染症
症状:感染後2週間~1ヶ月前後で発熱があり、元気がないなどの初期症状がでます。
原因:ネコ同士のケンカの傷からはもちろん、感染したネコと同じ食器で食事したり、体を舐め合ったりしても感染します。
治療:完全な治療方法は現在ありません。抗生物質やインターフェロンで併発した病気の症状を和らげる対症療法は可能です。
予防:このウイルスに対してのワクチンはありますが、感染したネコとは接触を避けるのが予防につながります。
・健康診断
健康診断はワクチンなどの予防接種をするときに一緒に受けるのがオススメ。基本的に1年に1回で大丈夫。病気をした後や、高齢の場合で、心配であれば半年に1回受けるようにして下さい。ご希望の方はお近くの動物病院に相談しましょう。
・通常時の脈拍、体温、食事、トイレの回数
人間同様ペットも健康状態を知っておくことが重要です。正常な状態を知ることは愛猫のバロメーターとなり、異変を早期発見することができます。異変が続くようならお近くの動物病院に相談しましょう。