水をたくさん飲む

水をたくさん飲む

一般に犬の飲む水の量の目安は、体重1kgあたり20~40mlと言われています。
飲む水の量がこれよりも大幅に増えるときは、何らかの異常が考えられます。

どんな病気が考えられる?

・尿の色が薄い
 → 飲む量が増えれば尿の色が薄くなるものだが、腎臓病や尿崩症の時は水のように薄い尿を大量にする。
・そもそも元気がない
 → 子宮蓄膿症の場合、たくさん水を飲みたくさんの尿をする以外に、食欲不振になり元気がなくなります。
・水分だけではなく、普段より食欲がありよく食べる
 → 糖尿病や副腎皮質機能亢進症の場合、食欲旺盛でしかも元気なことが多く、病気と気づかないことが多いです。

腎臓病

腎臓病は、腎臓に障害を与える様々な病気などが長年にわたって少しずつ腎臓の組織を壊していき、
ある一定のダメージを超えると急速に進行すると考えられており、歳をとった犬ほど、腎臓病になる割合が大きくなります。
高齢になると最も注意したい病気のひとつといえるでしょう。

子宮蓄膿症

発情後の黄体期に、細菌が子宮内に入り込み増殖することが原因で起こります。
原因菌は大腸菌・ブドウ球菌・サルモネラなど様々で、今までしばらく生理がなかったのにしばらくぶりできた後は要注意です。
子宮が破れて腹膜炎をおこした場合、短時間で死亡するケースも多いです。

糖尿病

もともと太った犬が水をたくさん飲むようになった場合、糖尿病の可能性があります。特に5歳以上の成犬で、かつ肥満犬に多いです。
体重が減る、下痢や嘔吐がある、歩き方がおかしいなどの症状もあります。
人の生活習慣病としてよく知られている糖尿病には、大きく分けてⅠ型とⅡ型があり、
Ⅰ型はインスリン依存型とも呼ばれ、治療にはインスリンの投与が必要となります。
犬はこのⅠ型に似た糖尿病が多く見られます。