外出する猫が「隣家の小鳥を襲った」「庭にオシッコした」と言ったトラブルがあちこちで聞かれます。放し飼いのためにご近所との深刻なトラブルの原因になるだけではなく、虐待をされたり、けがをする恐れもあり、多くの獣医師が猫の室内飼いをオススメしています。
よほど広い庭がある家ではない限り、猫は室内飼いにする方が安全です。事実、欧米諸国では猫は完全に室内飼いするのが徹底されています。
特に隣との距離が近いアパートやマンションでは、トラブルに発展する可能性が高いです。一匹の猫がトラブルを起こしたためにマンション全体でペット禁止の風潮が出てしまったという話もあります。
犬と違い猫は、散歩する習慣がないためはいったん外に行ってしまうと、帰る家を見つけられない可能性もあります。
外出した猫が起こすトラブル
1、排泄物
猫のウンチやオシッコは意外に匂いがきついものです。隣のベランダやお庭、また子供が遊ぶ公園の砂場などでの排泄物は周りから嫌われてしまいます。
2、家に侵入
隣の家のキッチンや窓から侵入したりすると、毛や足跡で汚してしまいます。ご近所さんは猫が嫌になり窓も開けることができずストレスを与えてしまう可能性があり、トラブルに発展していしまいます。
3、庭やベランダ荒らす
綺麗にガーデニングしているお隣さんや、ベランダで植物を育てている方などの大切なお花などを荒らしてしまう可能性があります。
4、病気の原因
猫は小鳥や虫を食べます。また飲ノミや伝染病などの病気にかかってしまう可能性も高くなってしまいます。
体の大きさや習性も全く人間と異なる猫にとって、一歩外に出ればそこはジャングルと一緒です。
猫同士のなわばり争いも熾烈です。とくに野良猫はなわばりに侵入された時や繁殖期には命がけのケンカを挑んできます。そのため怪我をしてしまうこともあります。ケンカの際のかみ傷によって、伝染病などに感染してしまうリスクも考えなくてはいけません。
外の世界の危険
1、交通事故
特に交通量の多い道路だけが危険などではありません。車が少ない場所でも猛スピードで車を飛ばす人もいるので注意が必要です。
2、迷子
他の猫に追われて遠くまで行ってしまったり、捨て猫と間違えて拾われてしまったりと帰れなくなってしまうケースがあります。しっかり首輪はつけておきましょう。
3、他の猫とのケンカ
野良猫は自分のテリトリーを持っています。猫同士のケンカで怪我をしてしまったり、怪我が原因で伝染病にかかってしまうリスクがありますので注意しましょう。
4、伝染病
外でノミや伝染病をもらってきてしまうことがあります。また、小鳥や虫なども食べたりして病気にかかってしまう可能性があります。
5、虐待
動物を虐めて喜ぶ、庭を荒らされた仕返しなど、必ずしもみんなが動物に優しいわけじゃありまん。後悔する前に、なるべく外に出さないように注意しましょう。