ようやく冬の寒さが和らいだと思ったら、その後には花粉症の人には厳しい季節が待っています。
花粉症に悩んでいるのは人間だけではありません。
つらい時期を一緒に乗り越える、ワンちゃんのための予防・対策をご紹介します。
花粉症の症状
花粉は私たちヒトと同様に、ワンちゃんにとってもアレルゲンの一つですが、アレルギー症状は鼻炎や目のかゆみとは違い、主にアトピー性皮膚炎の症状がみられます。
特定の時期になると皮膚に湿疹ができて痒がっている、掻きむしって化膿している、脱毛しているなどの
症状があらわれた場合は、花粉症の可能性を疑って動物病院を受診しましょう。
花粉の種類と飛散時期(北海道)
スギ | 3月~5月 |
ヒノキ | 4月~6月 |
カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ) | 3月~5月 |
イネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど) | 5月~9月 |
キク科(ブタクサなど) | 8月~10月 |
北海道はスギ花粉の飛散量は本州と比べて極端に少ないですが、
反面、ハンノキやシラカバなど北海道特有の花粉が大量に飛散します。
アレルギー対策
①花粉情報に注意し、飛散量が多い日や時間帯のお散歩は控えましょう。
一日の内では14時頃、18時~19時頃が花粉の飛びやすい時間になります。
また雨が降ったあとの風が強い日などは、アスファルトに落ちた花粉が舞い上がりますので
外出時には注意が必要です。
②お散歩のときはお洋服を着せるようにしましょう。
ワンちゃんの毛や皮膚に花粉がつかないように洋服を着せるのは効果的ですが、
家に入る前には脱がせるようにしてください。
花粉がつきにくい素材の洋服であればさらにいいですね。
③草が生えている場所には近づかないようにしましょう
ブタクサなどは草むらだけでなく、電柱の脇などにも生えていることが多いです。
できるだけアレルゲンには近づかないようにお散歩のコースを考えてあげてください。
④ヒトもワンちゃんも外から家に入るときは花粉を持ち込まないようにしましょう。
ブラッシングやタオルで体を拭くなどし、しっかり花粉を払ってから家に入るようにしてください。
花粉の時期はシャンプーの回数を増やして花粉を落としてあげるのも効果的ですが、
その場合は皮膚が乾燥しないように、回数やシャンプーの成分に注意してあげてください。
⑤果物や野菜に注意しましょう
花粉症のワンちゃんは果物過敏症になる可能性があるようです。
リンゴ、ナシ、スイカ、柿などの果物に加え、キュウリやナスなどの野菜でもアレルギー症状が
発症する可能性がありますので花粉症のワンちゃんは注意してあげてください。
まとめ
春は過ごしやすく、ワンちゃんとのお散歩を思いっきり楽しみたい季節ですよね。
花粉症だからといって飼い主さんもワンちゃんも家に閉じこもらずに、注意するポイントを守って
お散歩に出かけましょう。日光を浴びることは健康維持には必要不可欠です。
そして少しでも気になることがあれば、すぐに動物病院に相談するようにしてください。